Lima 管理下の複数台の仮想マシンを一括で操作するためのツールを作ってみた

さくらインターネット Advent Calendar 2025 シリーズ 2 6日目の記事です。

Lima 管理下の複数台の仮想マシンを一括で操作するためのツールを作ってみました。

lima-compose

使い方

limactl コマンドがセットアップされている前提で使い方について説明します。

設定ファイルの作成

YAML で設定ファイルを書いて設定ファイル内に書かれている仮想マシンを一括操作します。仮想マシンごとに limactl コマンドのコマンドラインオプションを列挙します。

cat << EOF > lima-compose.yaml
instances:
  consul-server-01:
    template: template://ubuntu-lts
    args: |
      --cpus 2
      --memory 4
      --disk 50
      --set '.env.NODE_TYPE="server"'
      
  consul-server-02:
    template: template://ubuntu-lts
    args: |
      --cpus 2
      --memory 4
      --disk 50
      --set '.env.NODE_TYPE="server"'
      
  consul-client-01:
    template: template://ubuntu-lts
    args: |
      --cpus 4
      --memory 8
      --disk 100
      --mount ~/projects:/projects:w
      --set '.env.NODE_TYPE="client"'
EOF

仮想マシンの作成

$ lima-compose create lima-compose.yaml

仮想マシンの起動

$ lima-compose start lima-compose.yaml

仮想マシンの停止

$ lima-compose stop lima-compose.yaml

仮想マシンの削除

$ lima-compose destroy lima-compose.yaml

なぜ作ったのか

Consul や Nomad などクラウタを構成するミドルウェアを Ansible で構成管理していて Lima を使い Ansible Playbook を開発しようとしたときに limactl コマンドを何度も叩かなければならないのが辛く、書き捨てのシェルスクリプトよりは再利用性があり一貫した Lima 管理下の仮想マシンへの操作が可能な手段が欲しいなと考え作りました。 limactl コマンドのコマンドラインオプションを YAML でマッピングすると limactl コマンドのオプションの増減に対応しなければならずコストが高いと考え、 template の指定以外は limactl コマンドのコマンドラインオプションをそのまま記述するという形をとっています。